[Just One More Chance]Just One More Chance サム・コズロウ作詞、アーサー・ジョンストン作曲で、’31年のマルクス兄弟の映画『Monkey Business』(Paramount)に使われた曲だ。すぐラジオでビング・クロズビィが歌い、つづいてラス・コランボのレコードが多く売れ、以来、地味だが根強い人気のスタンダード曲となった。
[Jeepers Creepers]Jeepers Creepers マーサー作詞でウォレン作曲になる’38年の曲で、ミュージカル映画『Going Places』に使われた。そのなかではディック・パウエルとルイ・アームストロングが歌った。
[I’ll Be Around]I’ll Be Around 作曲家でピアニストのアレック・ワイルダーが’42年につくった曲で、映画、ミュージカルとは関係ない。がのちに映画『The Joe Louis Story』に使われている。ただしこの曲のレコードは’42年初めにすでに出されているから、作曲したのはそれ以前、多分前年あたりかもしれない。
[In a Mellow Tone]In a Mellow Tone エリントンが作曲し、ゲイブラーが歌詞をつけて’40年に発表されたスウィング・ナンバーだ。インストゥルメンタルとして有名になり、もっぱらエリントン楽団などのビッグ・バンドの曲として知られるようになった。
[I Love You]I Love You ’44年1月に開演したミュージカル【Mexican Hayride】にコール・ポーターが書いた曲で、そこではウィルバー・エヴァンズ Wilber Evans が歌った。
[I Hear Music]I Hear Music 共作となっているが、レッサー作詞、レイン作曲で、’40年のミュージカル映画『Dancing on a Dime』(Paramount)に使用された曲だ。この映画にはグレイス・マクドナルドが出演し、この曲はロバート・ペイジ Robert Paige、ピーター・ヘイズ Peter Hayes、フランク・ジェンクス Frank Jenks によって歌われた。
[I Ain’t Got Nobody]I Ain’t Got Nobody 普通グレアムとウィリアムズの共作とクレディットされていて、ときにはデイヴ・ペイトン Dave Peyton の名も入っている、’16年のヒット曲だ。
[Hello, Dolly]Hello, Dolly ジェリー・ハーマン作詞曲で、’64年の同名のミュージカル【Hello, Dolly】の主題歌として使われた曲だ。そのなかではキャロル・チャニング Carol Channing とデイヴィド・ハートマン David Hartmann が歌った。
[Hallelujah]Hallelujah グレイとロビン作詞、ユーマンズ作曲で、’27年のミュージカル【Hit the Deck】に使われた曲だ。そこではステラ・メイヒュウが歌い、その映画化『Hit the Deck』(RKO, ’30)ではマーガリタ・パドューラ Marguerita Padula が歌った。
[Guess I’ll Hang My Tears Out To Dry]Guess I’ll Hang My Tears Out To Dry カーンとスタインが’44年のミュージカル【Glad to See Ya】に書いた作品である。しかしこのミュージカルはトライアウトの段階で閉めてしまい、曲だけがジャズ歌手に歌われてスタンダード曲になった。