[Violets for Your Furs]Violets for Your Furs トム・アデア作詞、マット・デニス作曲の’41年のバラードで、映画、ミュージカルとは関係ない。これはデニスがトミー・ドースィ楽団のアレンジャーとして同楽団に提供した曲の一つだ。
[Undecided]Undecided トランペットのチャーリィ(チャールズ)・シェイヴァーズが作曲し、スィドニー・ロビンが作詞した曲で、’39年にエラ・フィッツジェラルドの歌でチック・ウェブ楽団のレコードが売れてヒットした。
[That Old Black Magic]That Old Black Magic ジョニー・マーサー、ハロルド・アーレンの二人がつくった曲で、’42年の映画『Star Spangled Rhythm』(Paramount)に挿入使用された。それにはボブ・ホウプ、ビング・クロズビィ、ディック・パウエルらが出演し、この曲はジョニー・ジョンソンが歌い、またヴェラ・ゾリナが合わせて踊った。
[Summer Knows, The]The Summer Knows アランとマリリンのバーグマン夫妻が作詞し、ミシェル・ルグランが作曲して、’71年の映画『Summer of ’42』(Warner)の主題歌として使われた曲だ。
[Spring Will Be a Little Late This Year]Spring Will Be a Little Late This Year 詞、曲ともフランク・レッサーが書いた曲で、’44年の映画『Christmas Holiday』(Universal)に挿入使用された。この映画はサマーセット・モーム原作で、ディアナ・ダービン Deanna Durbin、ジーン・ケリーらが主演し、ミュージカル映画ではなかったがダービンがこの曲を歌った。
[Somebody Loves Me]Somebody Loves Me ジョージ・ガーシュウィンの曲で、B・G・デスィルヴァとバラード・マクドナルドが作詞し、’24年のレヴュー【George White Scandal of 1924】に挿入使用された。
[So in Love]So in Love コール・ポーターのつくった曲で、’48年のミュージカル【Kiss Me Kate】に挿入され、そのなかではパトリシア・モリソン Patricia Morison が歌った。このミュージカルは1,070回とポーターの最大のヒット作となり、’40年代では四番目の上演回数を記録した。
[Smile]Smile もとはチャップリンが’36年の映画『Modern Times』のために作曲したもので、その時点では歌詞はついていなかった。その後’52年の『Limelight』にも使用されているが、’54年にジョン・ターナーとジョフリー・パーソンズが歌詞をつけた。
[Skylark]Skylark ジョニー・マーサーが作詞し、ホウギィ・カーマイケルが作曲した1942年の曲で、映画、ミュージカルとは関係ない。が非常に巧妙なカーマイケルのメロディが魅力なのだろう、ジャズ歌手のあいだに少しずつ人気が高まってきて、最近ではスタンダード曲のなかでもかなり高い位置に昇ったと思われる曲である。