第9巻」カテゴリーアーカイブ

[I Gotta Right to Sing the Blues]I Gotta Right to Sing the Blues

テッド・ケーラー作詞、ハロルド・アーレン作曲の’32年の曲で、レヴュー【Earl Carroll Vanities】の’32年版に挿入使用された。このレヴューにはミルトン・バール Milton Berle やヘレン・ブロウデリック Helen Broderic らが出演したが、この曲を歌ったのはリリアン・シェイド Lillian Shade だった。

[I Get a Kick Out of You]I Get a Kick Out of You

これはコール・ポーターが’34年のミュージカル【Anything Goes】に書いた曲で、そのなかではエセル・マーマンとウィリアム・ギャクストンが歌った。第一幕のカーテンがあがってほんの3分後にこの曲は歌われたが、ミュージカルのなかではこういう重要な曲はずっとあとのほうで出してくるのが普通なので、これはまったく異例のことだった。

[Exactly Like You]Exactly Like You

ドロスィ・フィールズ作詞、ジミー・マクヒュー作曲で、ルー・レズリィの’30年のレヴュー【International Revue】に使われた曲だ。そのなかではハリー・リッチマン Harry Richman が歌った。このショウは失敗に終ったが、もう一曲[On the Sunny Side of the Street]がスタンダード曲として残った。

[Cherry]Cherry

ドン・レッドマンの’28年の作品で、最初に録音したのはマッキニィズ・コットン・ピッカーズだった。作詞は最初はレッドマン自身がやったらしいが、ナット・シャピーロ編集《Popular music: volume 5 1920-1929》には’41年版はレッドマンとS・K・ラッセルにより、さらに’43年版はアーヴィン・ドレイクとマーティ・テニィ Marty Tenney により、’44年版はレイ・ギルバートによると書かれている。