[Miss Otis Regrets (She’s Unable to Lunch Today)]Miss Otis Regrets (She’s Unable to Lunch Today) コール・ポーターが’34年につくった曲で、彼が映画やミュージカルのためにではなくつくった唯一のものだと言われている。ただ、これはヒットして有名になり、すぐに同年のロンドンのミュージカル【Hi-diddle-diddle】に挿入使用された。
[Mercy, Mercy, Mercy]Mercy, Mercy, Mercy ジュリアン・キャノンボール・アダレイ率いるクインテットが’66年に飛ばしたヒット曲で、そのバンドのピアノを担当していたジョセフ・ザヴィナルがつくった。
[Mad About the Boy]Mad About the Boy 英国のミュージカル・スターでありソング・ライターでもあったノエル・カワードがつくった曲で、’32年のロンドン・ミュージカル【Words and Music】に使用された。
[Left Alone]Left Alone ビリー・ホリデイの遺作となったことで知られているスタンダード曲だ。彼女は’59年7月に亡くなったが、その一、二年前、当時彼女の伴奏をしていたピアニストのマル・ウォルドロンと二人でこの曲をつくった。
[Laura]Laura ’44年の映画『Laura』(20th Fox)の主題歌としてデイヴィド・ラクスィンが作曲したもので、映画では背景にメロディが流れただけだった。が封切りになった数ヶ月後、ジョニー・マーサーが言葉をつけ、従ってクレディットは翌年になっている。
[Just Friends]Just Friends サム・M・ルイス作詞、ジョン・クレナー作曲の’31年の作品だ。ミュージカルや映画とは関係なく、歌手のレッド・マッケンズィ Red McKenzie が歌って同年にヒットさせている。
[Jazz Me Blues]Jazz Me Blues クラシック・ジャズの有名なレパートリィで、’21年にトム・ディレイニィという人がつくった曲だ。演奏されることが多く、歌われることは少ない曲だが、初期のブルース歌手ルスィル・ヘガミン Lucille Hegamine の歌ったものが最初のレコードだ。
[It’s Easy to Remember]It’s Easy to Remember ロジャーズ/ハートの’35年の作品だが、ミュージカルではなく同年の映画『Mississippi』(Paramount)に使われた曲で、そのなかではビング・クロズビィが歌った。
[In the Shade of the Old Apple Tree]In the Shade of the Old Apple Tree ハリー・H・ウィリアムズ作詞、エグバート・ヴァン・アルスタイン作曲の’05年に出版された曲で、もうクラシック(古典)とも言えそうなスタンダードだ。
[I Should Care]I Should Care サミー・カーン、アクセル・ストーダール、ポール・ウェストンの三人が’44年につくった曲で、翌年のMGM映画『Thrill of a Romance』に挿入使用された。