[In the Mood]In the Mood サックス奏者のジョウ・ガーランドが、トラディショナルなブルース・ナンバーのラインからメロディをとってつくったと言われる作品で、’39年にインストゥルメンタルとして発表されたものだ。
[I Loves You, Porgy]I Loves You, Porgy ジョージとアイラのガーシュウィン兄弟とデュボウス・ヘイワードがつくったフォーク・オペラ【Porgy and Bess】のなかの曲で、’35年の作品だ。なかではオーディションで選ばれた無名のトッド・ダンカン Todd Duncan、アン・ブラウン Anne Brown らがこれを歌った。
[I Know That You Know]I Know That You Know アン・コールドウェル作詞で、ヴィンセント・ユーマンズ作曲の’26年の曲で、ミュージカル【Oh, Please】に使われ、なかではベアトリス・リリィとチャールズ・パーセル Charles Purcell によって歌われた。
[High Society]High Society 大変よく知られたスタンダード曲で、ダン・スワン、アラン・コウプランド、モート・グリーンが’54年に書いたとクレディットされている。だがこの曲に関しては私には判らないことが多かった。
[Groovin’ High]Groovin’ High ’93年初めに、とうとうという感じで亡くなってしまったディズィ・ガレスピが’44年につくったバップ・テューンで、’56年にK・ストーンによって作詞されている。
[Frankie and Johnny]Frankie and Johnny これは作者が判っていない曲で、多分1870-75年ごろに成立したとされている俗謡である。《歌曲大辞典》には「トーマス・ビーア Thomas Beer がこの歌は1850年代の実際の出来事に由来するものだと指摘し、ヴィクスバーグ Vicksburg の包囲のときに歌われたものだと主張している」とある。
[For Once in My Life]For Once in My Life ロナルド・ミラー作詞、オーランド・マーデン作曲で’65年に作られた曲だが、’66年にトニー・ベネットが歌ってヒットし、さらに’68年にスティーヴィ・ワンダーが歌って大きなヒットとなった。
[For Me and My Gal]For Me and My Gal ジョージ・W・マイヤーが作曲し、それにエドガー・レズリィとレイ・ゴウツの二人が作詞した曲で、’17年の作品である。最初はヴォードヴィルでベル・ベイカー Belle Baker、ソフィ・タッカー、エディ・キャンター、ジョージ・ジェセル George Jessel らによって歌われてヒットした。
[Everything Must Change]Everything Must Change ソウル歌手のベナード・アイナーが’74年に書いた曲で、同年のクィンスィ・ジョーンズのLP《Body Heat》にフィーチュアされて彼自身が歌ったのが最初だ。
[Don’t Take Your Love from Me]Don’t Take Your Love from Me ヘンリィ・ニーモ作の’41年の曲で、映画、ミュージカルとは関係がない。最近はめっきり聴くことが少なくなってきた曲だが、’40年代、’50年代にはかなり多くの人に歌われた曲である。