第8巻」カテゴリーアーカイブ

[This Could Be the Start of Something Big]This Could Be the Start of Something Big

この曲はコメディアンのスティーヴ・アレンが作詞、作曲したもので、’56年につくられている。映画やミュージカルとは関係なく、それほど有名な曲ではないにしても、ニューヨークやそこで暮らす現代人の生活をリアルに捉えているビリー・ジョエルの[New York State of Mind]や、ロレンズ・ハートの[The Lady Is a Tramp]とも似ていて、通にはなかなか人気のある曲と言えそうだ。

[Stompin’ at the Savoy]Stompin’ at the Savoy

これはサクソフォン奏者のエドガー・サンプソンが’34年につくった曲で、同年チク・ウェブ楽団がレコードにしたのが最初だ。’35年にベニー・グドマン楽団もこれを吹きこみ、’36年に大きくヒットして、アンディ・ラザフが歌詞を書き楽譜が発売されている。従って[Don’t Be That Way]と事情が似ているが、この場合はグドマンとウェブがクレディトに入りこんでいる。

[Solitude]Solitude

エディ・デランジ作詞、デューク・エリントン作曲の’34年の作品で、例によってアーヴィング・ミルズがクレディットに入っている。’33年にインストゥルメンタルとしてエリントン楽団が吹き込んだのが最初のレコードだが、’34年に歌詞がついてヒットし、ASCAPの年間最優秀曲として2500ドルの賞金をもらっている。