[St. James Infirmary]St. James Infirmary 元はトラディショナルとして伝えられていた曲だが、’29年にジョウ・プリムロウズが作詞し、曲として著作権登録したものだ。’30年にキャブ・キャロウェイが歌ってヒットし、彼の初めてのヒット曲となった。
[So Danço Samba]So Danço Samba ジョビン、モライスのコンビが作曲し、G・キャラブレーゼが作詞したとあるが、事実上はモライス作詞、ジョビン作曲の’62年のボサノヴァ曲で、英詩はノーマン・ギンベルがつけている。
[Route 66]Route 66 ピアニストで歌手のボビィ・トループの’46年の作品で、ナット・キング・コールが自己のトリオで弾き歌ってヒットした曲だ。’60年代に《Route 66》というテレビ番組が日本でも流され、その主題歌としてこれが使われていたので、その影響で以後日本人にはとくに好かれる曲となった。
[Prisoner of Love]Prisoner of Love リーオ・ロビン作詞でラス・コランボ、クラレンス・ギャスキル作曲の’31年の作品で、ミュージカルや映画とは関係なくつくられている。コランボが自分のオーケストラで歌い、最初にレコードにした。
[Over the Rainbow]Over the Rainbow ハーバーグとアーレンがミュージカル映画『The Wizard of Oz オズの魔法使い』(MGM, ’39)に書いた曲で、なかではジュディ・ガーランドが歌った。
[On the Sunny Side of the Street]On the Sunny Side of the Street フィールズ、マクヒューのコンビが、ルー・レズリィの’30年のレヴュー【International Revue】のために書いた曲で、そのなかではハリー・リッチマンとガートルード・ローレンスによって歌われた。
[New York, New York]New York, New York コムデンとグリーンのコンビが作詞し、レナード・バーンスタイン作曲で、’44年12月28日に開演したミュージカル【On the Town】に入れられた曲で、なかでは冒頭でジョン・バトルズ、アドルフ・グリーン、クリス・アレグザンダーが歌った。
[More Than You Know]More Than You Know ロウズ、エリスクが作詞しユーマンズが作曲して、ミュージカル【Great Day】に挿入された曲で、そのなかではメイヨ・メソット Mayo Methot がこれを歌った。
[Minnie the Moocher]Minnie the Moocher キャブ・キャロウェイとアーヴィング・ミルズがつくった曲で、あとでクラレンス・ギャスキルが手を加えたようだ。’31年のコットン・クラブのショウでキャロウェイが歌って大ヒットとなった。
[Lover Man (Oh, Where Can You Be?)]Lover Man (Oh, where Can You Be?) ジミー・デイヴィス、ロジャー・ラム・ラミレズ、ジミー・シャーマンの三人の’41年の作品で、ビリー・ホリデイが’44年に吹きこんだ曲である。このジミー・デイヴィスという人物は若い兵隊だったようで、彼が陸軍にいるときにこの曲をつくって彼女のところへもってきたという。