[Cocktails for Two]Cocktails for Two この曲はジョンストン作詞、コズロウ作曲で’34年のパラマウンド映画『Murder at the Vanities』に挿入された。この映画はアール・キャロルのレヴュー【Earl Carroll’s Vanities】の初日のステイジ裏で起きる殺人という設定で、ミュージカル・コメディとミステリーの奇妙なミックスのようなできだった。
[Cabin in the Sky]Cabin in the Sky ヴァーノン・デュークが作曲に、ジョン・ラトゥーシェが作詞にあたり、’40年秋に上演されたミュージカル【Cabin in the Sky】のなかの、いわば主題歌である。
[Birth of the Blues, The]The Birth of the Blues デスィルヴァ、ブラウン、ヘンダーソンの三人組によってつくられた曲で’26年の【George White Scandals of 1926】に入れられ、舞台ではハリー・リッチマン Harry Richman が歌った。
[Black and Blue]Black and Blue ワーラーとラザフのコンビが書き、’29年の黒人ばかりのレヴュー【Hot Chocolates】に挿入された曲である。このレヴューには有名な[Ain’t Misbehavin’]も入っていた。
[Be My Love]Be My Love サミー・カーンとニコラス・ブロツキィの’49年の作でマリオ・ランザ Mario Lanza のレコードがヒットしたが、その翌年、MGM映画『The Toast of New Orleans』に挿入され、そこではマリオ・ランザとキャスリン・グレイソンが歌った。
[April in Paris]April in Paris E・Y・ハーパーグとヴァーノン・デュークが’32年のレヴュー【Walk a Little Faster】に書いた曲で、なかではイーヴリン・ホイ Evelyn Hoey が歌った。
[All or Nothing at All]All or Nothing at All ローレンスとアルトマンの二人による曲で、映画やミュージカルとは関係なくつくられている。’40年にコロンビアから出たスィナトラ/ハリー・ジェイムズ Harry James 盤のレコードが最初だった。ただしこれはたいして売れず、’43 年にシナトラが彗星の如く出てきて有名になってから改めて売れ、結局ミリオン・セラーとなった。