[Fools Rush In]Fools Rush In ジョニー・マーサーがハロルド・アーレンとコンビを組むまえ、ルーブ・ブルームと仕事をしていたときの作品で’39年に[Day in-Day Out]をつくったあと、’40年につくったのがこの曲である。
[Foggy Day, A]A Foggy Day ガーシュウィン兄弟が’37年のフレッド・アステア主演のミュージカル映画『A Damsel in Distress』に書いた曲で、今ではスタンダード曲として大変有名である。
[Everybody Loves My Baby]Everybody Loves My Baby これは’20年代にブルースなど多くの曲を書いているスペンサー・ウィリアムズの曲で、1924年にジャック・パーマーと二人でつくったものだ。’25年2月にアイリーン・スタンリー Aileen Stanley が吹き込んだレコードがヒットして、ヒット・チャートの五位まで昇り、三週間チャートに名を連ねた。
[Duke’s Place (C-Jam Blues)]Duke’s Place (C-Jam Blues) エリントンの作になるお馴染みのブルースで、普通には[Cジャム・ブルース]という名で通っている。ヴァーヴ Verve のレコード《Ella at Duke’s Place》のライナー・ノウツでレナード・フェザー Leonard Feather が書いている説明によれば、これも例によって最初はエリントン・バンドのインストゥルメンタルだったが、のちに歌詞がつけられてヴォーカル曲になったという。
[Don’t Blame Me]Don’t Blame Me フィールズとマクヒューの二人によって書かれ、’32年の【Clowns in Clover】というシカゴのレヴューに挿入されたが、このレヴューはあまり当たらなかったようで、従ってブロードウェイでも上演されず、これについては詳しいことは判らなかった。
[Dancing in the Dark]Dancing in the Dark ’31年のレヴュー【The Band Wagon】にディーツ/シュウォーツ組が書いた曲で、このレヴューにはフレッドとアデール Adele のアステア姉弟が主演した。
[Comin’ Home Baby]Comin’ Home Baby ハービィ・マン Herbie Mann のバンドのベースを担当していたベン・タッカーが’60年に書いた曲で、’62年にマンが吹きこんだレコードが大当たりした。
[Call Me Irresponsible]Call Me Irresponsible もとはフレッド・アステア主演でつくられることになっていた’55年の映画『Papa’s Delicate Condition』のためにカーン/ヴァン・ヒューゼン組が書いた曲だが、これは実現せず、’63年にジャッキー・グリースン Jackie Gleason 主演で同題名でつくられ、グリースンがそのなかで歌った。
[Bei Mir Bist du Schön]Bei Mir Bist du Schön この曲は’33年のイディッシュ語のミュージカル・コメディのためにジェイコブスとセクンダのユダヤ人二人組が書いたもので、普通ならそのままアメリカのユダヤ人社会のなかで埋もれて終ってしまっているところだった。