[Born to Be Blue]Born to Be Blue メル・トーメの作った曲では[The Christmas Song]がナット・コールが歌って莫大なヒットとなっているが、[County Fair]とこの曲と計三曲がいずれもウェルズとの共作という形で残っている。
[Caravan]Caravan エリントン・バンドでヴァルヴ・トロンボーンを担当していたファン・ティゾルの作品で[Perdido]とともにジャズ・ファンには名高い。ティゾルはプエルト・リコのサン・ファンで1900年1月に生まれている。
[Beautiful Love]Beautiful Love ヤング、キング、ヴァン・アルスタインの三人の作った曲にガレスピが作詞しているが、つくった当初はあまり知られず、’31年の映画『Sing a Jingle』にトム・アデアとマット・デニスのつくった[The Night We Called It a Day]などと入れられ、徐徐に有名になってきた曲である。
[As Long as I Live]As Long as I Live アーレンとケーラーは1932年から’34年まで三年つづけて【Cotton Club Parade】というダン・ヒーリィ Dan Healy 演出製作のコットン・クラブでのショウをてがけている。
[All Too Soon]All Too Soon エリントンが’40年に作った曲で、特別ヒットしたわけではない。例によって最初はインストゥルメンタルとして書かれ、トロンボウンのローレンス・ブラウン Lawrence Brown とテナーサクスのベン・ウェブスター Ben Webster のソロを念頭に置いてエリントンはこれを書いた。しかしあまり時をおかずカール・スィグマンが歌詞をつけて、ミルドレド・ベイリー Mildred Bailey とサラ・ヴォーン Sarah Vaughan 歌のものが出ている。
[Alfie]Alfie デイヴィドとバカラックのお馴染みの曲だが、もとはマイケル・ケイン主演の同名の映画の主題歌である。そのサウンド・トラックではシェール Cher が歌ったが、レコードはディオンヌ・ウォーウィック Dionne Warwick のものが売れた。
[Again]Again コクランとニューマンの二人の’48年の作で同年の映画『Road House』に挿入され、’50年代に多くのジャズ歌手に歌われて一世を風靡した曲である。むしろ映画から離れて、映画よりも大きなヒットになった観のある曲と言えるだろう。
[Baby, Won’t You Please Come Home?]Baby, Won’t You Please Come Home? クラレンス・ウィリアムズの数多く書いたブルースのナンバーのうちの一つで、厳密には形式はブルースではないが、質的には全くブルースである(アメリカでは質的にブルースであるものを全てブルースと呼び、形式にはこだわらない)。