[Give Me the Simple Life]Give Me the Simple Life ハリー・ルビーとルーブ・ブルームが1946年の映画『Wake up and Dream』に書いた曲で、ジョン・ペイン John Payne とジューン・ハヴオック June Havoc が最初に歌った。
[Garota De Ipanema (The Girl from Ipanema)]Garota De Ipanema (The Girl from Ipanema) 言わずと知れたジョビンとモライスの曲で、もうボサノヴァの代名詞のようになった歌である。といってもボサノヴァの名曲と言われるもののなかではこの曲は中後期に属していて、[Bahia バイア]、[Brasil]、[Carinhoso カリニョーゾ]、[Copacabana]、[Berimbau]といった今ではもう古典と言えるような曲は勿論、[Desafinado]、[Manhã de Carnaval オルフェの歌]、[So Danço Samba]といったボサノヴァ・ブームで出てきた曲よりも、これは新しい。
[Embraceable You]Embraceable You ガーシュウィン兄弟による1930年のミュージカル【Girl Crazy】に挿入され、舞台ではジンジャー・ロジャーズ扮するモリィ・グレイが歌った。
[Easy to Love]Easy to Love コール・ポーターが’36年のMGM映画『Born to Dance』に挿入したもので、同じく使用された[I’ve Got You under My Skin]の方がアカデミー賞にノミネイトされ(受賞は逸す)、以来人気のうえでは一歩ゆずるとしても、これはこれでどうしてなかなか根強い人気を保っている曲である。
[Dream]Dream マーサーが詩も曲も書いたもので、’45年の映画『Her Highness and the Bellboy』に挿入された。これは十年後のフレッド・アステア主演の映画『Daddy Long Legs 足ながおじさん』にも使われている。
[Don’t Be That Way]Don’t Be That Way エドガー・サンプソンが1938年に書いた曲で、ミッチェル・パリッシュが歌詞をつけたものだが、われわれにはなんと言ってもグッドマン楽団の当り作としての印象が強い。
[Darn That Dream]Darn That Dream ヴァン・ヒューゼンとデ・ランジの二人が書いたミュージカル【Swingin’ the Dream】のスコアのなかの一曲だが、舞台の方はシェイクスピアの《真夏の夜の夢》を原案にしていて、ルイ・アームストロングが出演しベニー・グッドマンのセクステットが演奏までしたのに、なんと13回で終ってしまっている。
[Dancing on the Ceiling]Dancing on the Ceiling ロジャーズとハートのよく知られた作品だが、’30年にまず【Simple Simon】というブロードウェイ・ミュージカルに使うために用意されたが使われず、同年の【Evergreen】というロンドンのミュージカルに使われている。
[Constant Rain, The (Chove Chuva)]The Constant Rain (Chove Chuva) 1940年リオ・ジ・ジネーロ市生れのジョルジ・ペンジョールの作品で、ノーマン・ギンベルが英詩をつけている。なお、ブラジル語の表記は、いまのきくを・高場将美著《ブラジル音楽のすべて》に従った。
[Chicago]Chicago この曲はシナトラほか多くの人が歌っていて有名だが、作者のフレッド・フィッシャーは日本ではあまり知られていない。フィッシャーはドイツのケルンで1875年に生まれているが、両親はアメリカ人で、1900年にアメリカに帰るまでは、ドイツ海軍とフランス外人部隊で軍務に服している。