第3巻」カテゴリーアーカイブ

[Stars Fell on Alabama]Stars Fell on Alabama

ミッチェル・パリッシュとフランク・パーキンスの1934年の作品だが、映画やミュージカル用に作られたものではなく、いわば〝ティン・パン・アレイ型〞の曲である。この曲もこれといってビッグ・ヒットはなく、歌手に歌い継がれて徐徐にスタンダード曲になってきた部類だ。

[Sentimental Journey]Sentimental Journey

レス・ブラウン楽団のアレンジャーをやっていたペン・ホーマーの作品で、作詞はバド・グリーンが担当している。ホーマーは1917年コネティカット州生まれで、ニューイングランド音楽学校で勉強してからニューヨークに出てきて、ジミーとトミーのドースィ兄弟やジャック・ティーガーデン、アーティ・ショー、ベニー・グッドマンらのバンドやオーケストラに編曲を提供していた。

[Recado Bossa Nova (The Gift/Recado)]Recado Bossa Nova (The Gift/Recado)

もとはブラジル人の手になる曲だが、この二人の人物はブラジルでは知られていないようで、どうやらアメリカ在住のブラジル人らしい。もちろんこの歌にはブラジル語の歌詞がついていて、ブラジルでもヒットした。アメリカではそれほどヒットしたわけではないが、’60年代にハンク・モブレイ Hank Mobley などのジャズのグループにインストゥルメンタルの曲目として使われ、やや知られた曲ではあった。

[My Blue Heaven]My Blue Heaven

この曲は作詩のジョージ・ホワイティングがヴォードヴィルで使ったのが最初で、1924年のことである。ヴォードヴィル vaudeville は歌、踊り、パントマイム、漫才、曲芸などをまじえたショウで、最初はフランス語でノーマンディ Normandy の Vau de Vire の詩人O. Basselin の作曲になる流行歌をさして言ったらしいが、時代が下ってアメリカでヴァラエティ・ショウに近いものをさすようになった。