[Watch What Happens]Watch What Happens 1964年のミュージカル映画『The Umbrellas of Cherbourg シェルブールの雨傘』に使われた曲で、その映画の監督もしたジャック・ドミィが作詞し、かの有名なミシェル・ルグランが作曲している。
[Thrill Is Gone, The]The Thrill Is Gone 【George White’s Scandals ジョージ・ホワイトのスキャンダル1931年版】に入れられた曲で、ブラウンとヘンダーソンが作詞と作曲を担当している。この【スキャンダル】シリーズはミュージカルと言うよりはレヴューで、音楽と笑いと踊りをおりまぜた気楽に楽しめるショウだった。
[Taste of Honey, A]A Taste of Honey 作曲家というよりももとはミュージシャンでピアニストだったボブ・スコットが戯曲【A Taste of Honey 蜜の昧】のために書いた曲で、リック・マーロウが作詞している。
[Stars Fell on Alabama]Stars Fell on Alabama ミッチェル・パリッシュとフランク・パーキンスの1934年の作品だが、映画やミュージカル用に作られたものではなく、いわば〝ティン・パン・アレイ型〞の曲である。この曲もこれといってビッグ・ヒットはなく、歌手に歌い継がれて徐徐にスタンダード曲になってきた部類だ。
[Sentimental Journey]Sentimental Journey レス・ブラウン楽団のアレンジャーをやっていたペン・ホーマーの作品で、作詞はバド・グリーンが担当している。ホーマーは1917年コネティカット州生まれで、ニューイングランド音楽学校で勉強してからニューヨークに出てきて、ジミーとトミーのドースィ兄弟やジャック・ティーガーデン、アーティ・ショー、ベニー・グッドマンらのバンドやオーケストラに編曲を提供していた。
[Satin Doll]Satin Doll ピリー・ストレイホーンの書いたエリントン・バンドの有名なナンバーでご’58年にマーサーが作詞している。スウィンギィで親しみやすいメロディだからだろうか、ジャズ歌手にもジャズ・ファンにもとても人気がある曲で、日本でも大変よく知られた曲である。
[Recado Bossa Nova (The Gift)]Recado Bossa Nova (The Gift) もとはブラジル人の手になる曲だが、この二人の人物はブラジルでは知られていないようで、どうやらアメリカ在住のブラジル人らしい。もちろんこの歌にはブラジル語の歌詞がついていて、ブラジルでもヒットした。
[Preacher, The]The Preacher ’50年代末から’60年代初めにかけてやってきた空前のジャズ熱は、アメリカにおいてだけでなくヨーロッパや日本でも大変なものだったし、むしろ外国でのこのジャズ熱がアメリカでのそれをさらに触発したとも考えられなくはない。
[Once in a While]Once in a While グリーンとエドワーズの二人によって1937年に作られているが、’50年に映画『I’ll Get By』に挿入された以外は、これといって使われていない。
[My Blue Heaven]My Blue Heaven この曲は作詩のジョージ・ホワイティングがヴォードヴィルで使ったのが最初で、1924年のことである。ヴォードヴィル vaudeville は歌、踊り、パントマイム、漫才、曲芸などをまじえたショウで、最初はフランス語でノーマンディ Normandy の Vau de Vire の詩人O. Basselin の作曲になる流行歌をさして言ったらしいが、時代が下ってアメリカでヴァラエティ・ショウに近いものをさすようになった。