[Where Can I Go without You]Where Can I Go without You ペギー・リーが作詞し、ヴィクター・ヤングが作曲して、1952年に発表された曲である。ミュージカル、映画とは関係がない。チャートでは’54年3月にペギー・リーの歌で28位に入っただけだったが、ナット・キング・コールの歌の方が有名になり、またメル・トーメも歌っている。
[Love Letters]Love Letters エドワード・ヘイマン作詞、ヴィクター・ヤング作曲で、’45年の同名の映画『Love Letters』(Paramount)の主題歌として使われた曲である。この映画はジェニファー・ジョーンズ、ジョウゼフ・コットン主演で、このころ多かった戦争の傷痕を癒すといった筋の映画だった。
[Golden Earrings]Golden Earrings ジェイ・リヴィングストン、レイ・エヴァンズ作詞で、ヴィクター・ヤング作曲の’46年の曲だ。翌年の映画『Golden Earrings』(Paramount)に挿入使用され、主演のマレーネ・ディートリッヒが歌った。
[Sweet Sue, Just You]Sweet Sue, Just You これはウィル・J・ハリスが作詞し、ヴィクター・ヤングが作曲した1928年の作品で、映画、ミュージカルとは関係ない。スー・キャロル Sue Carol を歌った曲で、シート譜の表紙には彼女の肖像が印刷され、彼女に捧げられていた。
[When I Fall in Love]When I Fall in Love これはエドワード・ヘイマン作詞、ヴィクター・ヤング作曲で、’52年のロバート・ミッチャム、アン・ブライス主演の映画『One Minute to Zero』(RKO)のために書かれた曲だ。
[Stella by Starlight]Stella by Starlight これはヴィクター・ヤングの曲で、ネッド・ワシントンが作詞し、’46年にクレディットされている。しかし正確には’44年の映画『The Uninvited』(Paramount)に使われたので、二年まえにすでにつくられていたようだ。
[Ghost of a Chance, A]A Ghost of a Chance (I Don’t Stand a Ghost of a Chance with You) ビング・クロズビィとネッド・ワシントン作詞、ヴィクター・ヤング作曲の’32年の作品で、映画やミュージカルとは関係のない曲だ。
[Johnny Guitar]Johnny Guitar ’54年の映画『Johnny Guitar 大砂塵』の主題歌で、ペギー・リー作詞、ヴィクター・ヤング作曲だが、映画のなかでもペギー・リーの歌が流れた。
[Beautiful Love]Beautiful Love ヤング、キング、ヴァン・アルスタインの三人の作った曲にガレスピが作詞しているが、つくった当初はあまり知られず、’31年の映画『Sing a Jingle』にトム・アデアとマット・デニスのつくった[The Night We Called It a Day]などと入れられ、徐徐に有名になってきた曲である。
[My Foolish Heart]My Foolish Heart ダナ・アンドルーズ Dana Andrews とスーザン・ヘイワード Susan Hayward 主演の1949年の映画『My Foolish Heart』の主題歌で、ヴィクター・ヤング作曲とネド・ワシントン作詞で作られた。原作はJ・D・サリンジャー J. D. Salinger の’48年の短編《コネティカットのウィギリー叔父 Uncle Wiggily in Connecticut》で、《ライ麦畑で捕まえて The Catcher in the Rye》など彼のほかの作品は映画化による改変が激しく、〝原作者から「映画化と称する」ことへの承認を得られず、サリンジャー作品の映画化はこれだけだ〞という指摘もあったほどだ。