[September Song]September Song マクスウェル・アンダーソンが作詞し、カート・ワイルが作曲して、’38年のミュージカル【Knickerbocker Holiday】に使われた曲だ。そのなかではウォルター・ヒューストン Walter Huston が、歌うよりは語るような調子で鼻声で歌って大変有名になった。
[Mack the Knife (Moritat)]Mack the Knife (Moritat) これはもとはベルトルト・ブレヒトとカート・ワイルがオペラ・ミュージカル【Die Dreigroschenoper 三文オペラ】のために書いた曲で、ベルリンで1928年にワイル夫人ロッテ・レーニャ Lotte Lenya やカート・ゲロン Kurt Gerron 主演で上演され、そのときはゲロンがこれを歌った。
[Speak Low]Speak Low カート・ワイルとオグデン・ナシュの書いた1943年のミューズィカル【One Touch of Venus ヴィーナスの接吻】に挿入された曲で、舞台ではメアリー・マーティン Mary Martin とケニー・ベイカー Kenny Baker が歌った。’44年にガイ・ロンバード Guy Lombardo の楽団でビリー・リーチ Billy Leach 歌のレコードがヒットした。また’48年の映画化のときにも使われ、ことのきはエイヴァ・ガードナー Ava Gardner の吹き替えでアイリーン・ウィルソン Eileen Wilson が歌っている。以後非常に多くの人によって歌われ、まさにジャズ・スタンダードになったと言えるだろう。