[Guess I’ll Hang My Tears Out To Dry]Guess I’ll Hang My Tears Out To Dry カーンとスタインが’44年のミュージカル【Glad to See Ya】に書いた作品である。しかしこのミュージカルはトライアウトの段階で閉めてしまい、曲だけがジャズ歌手に歌われてスタンダード曲になった。
[Party’s Over, The]The Party’s Over コムデン、グリーンのコンビが作詞し、スタインが作曲した’56年の曲で、ミュージカル【Bells are Ringing】に使われた。そのなかではジュディ・ホリデイが歌い、その映画化『Bells are Ringing』(MGM, ’60)でも彼女が歌った。
[I Fall in Love Too Easily]I Fall in Love Too Easily カーンとスタインのコンビがつくり、’45年のジーン・ケリー、フランク・シナトラ主演のミュージカル映画『Anchors Aweigh 錨を上げて』(MGM)に挿入された曲で、映画のなかではシナトラが歌った。
[It’s Been a Long, Long Time]It’s Been a Long, Long Time これはカーンとスタインのコンビによる曲で、[Five Minutes More]と同じように戦時中または戦後の社会的雰囲気をつかんだヒット曲である。映画、ミュージカルとは関係ない。
[Five Minutes More]Five Minutes More これはサミー・カーンとジュール・スタインのコンビが1946年に発表した曲で、映画、ミュージカルとは関係ない。がのちにミュージカル映画『Sweetheart of Sigma Chi』(Monogram, ’46)に使われている。
[Just in Time]Just in Time コムデン、グリーン作詞、スタイン作曲で、’56年のミュージカル【Bells Are Ringing】に挿入された曲で、そのなかではスィドニィ・チャップリンとジュディ・ホリデイが歌った。
[Make Someone Happy]Make Someone Happy ジュール・スタインが作曲した1960年のミュージカル【Do Re Mi】のなかの曲で、作詞はベティ・コムデン、アドルフ・グリーンのコンビが担当している。スタインは前作の【Gypsy】がよすぎたせいか、この【Do Re Mi】も悪くはなかったものの前作に較べてやや低調というような評価がなされている。
[Time After Time]Time After Time この曲は1947年の映画『It Happened in Brooklyn』のなかでシナトラによって歌われたが、当時ジミー・ドースィ、トミー・ドースィ、テディ・ウィルソンのそれぞれのオーケストラでレコーディングされ、以後多くの人に歌われて、今はもうお馴染みの曲になっている。
[People]People ’64年3月末にブロードウェイで開幕したミュージカル【Funny Girl】に挿入され、のちに映画『Funny Girl』にも挿入されたバーブラ・ストライザンドの大ヒット曲で、彼女をスターにのし挙げた曲でもある。この Funny Girl とは’20~’30年代に【ズィーグフェルド・フォリーズ】などで活躍した喜劇女優ファニー・ブライス Fanny Brice のことで、このミュージカル、映画ともに彼女の伝記物語を骨子としている。
[It’s Magic]It’s Magic この曲はサミー・カーン作詞、ジュール・スタイン作曲で、’48年の映画『Romance on the High Sea』(Warner)に使われた。そのなかでは主演のジャック・カーソン Jack Carson とドリス・デイが歌い、ドリス・デイのコロンビアのレコードがミリオン・セラーとなった。