[Days of Wine and Roses]Days of Wine and Roses ’62年の同名の映画『Days of Wine and Roses』の主題歌で、ジョニー・マーサーとヘンリー・マンスィーニの手になる曲だ。アカデミー主題歌賞も取り大変有名になったが、ジャズ・ファンにはコード進行が取り組みやすかったからかもっぱらアドリブ素材として好まれ、とくに日本では歌詞はほぼ忘れられて演奏素材としてお馴染みの曲になった。
[Come Rain or Come Shine]Come Rain or Come Shine マーサー/アーレンの1946年のミュージカル【St. Louis Woman】に挿入された曲で、スタンダード曲らしい粋な雰囲気をもっている。歌詞もメロディも難しくはないが、コードが幾通りにも考えられる幅の広さのようなものをもっていて、歌っている人も多いが、ビル・エヴァンスのように独自のコードづけをして演奏している例もある。
[One for My Baby]One for My Baby ジョニー・マーサーとハロルド・アーレンによって書かれ、’43年のRKO映画『The Sky’s the Limit』に使われた。なかでは主演のフレッド・アステアがこれを歌ったが、彼が凱旋した空軍の飛行士の役で、初めて白のタイと黒い燕尾服を着なかった映画だと言われている。しかしこの映画は成功せず、そのままポシャってしまった感があるが、もう一曲この二人が書いた[My Shining Hour]も入っていて、これは’43年のアカデミー主題歌賞にノミネートされ、この2曲は大成功した。
[Blues in the Night]Blues in the Night これはハロルド・アーレンとジョニー・マーサーの名コンビによる曲で、’41年の映画『Hot Nocturne』に入れられる予定だったが、曲のヒットとともに映画名も曲名と同じに変えられ、映画『Blues in the Night』に使われた。この年のアカデミィ主題歌賞にノミネートされたが、賞のほうはジェロウム・カーンの[The Last Time I Saw Paris]に奪われている。
[Too Marvelous for Words]Too Marvelous for Words これはジョニー・マーサーとリチャード・ホワイティングの作で、1937年のミュージカル映画『Ready, Willing and Able』(Warner)に挿入使用された。そのなかではルビィ・キーラーとリー・ディクソン Lee Dixon がこれを歌った。
[My Shining Hour]My Shining Hour これはジョニー・マーサー作詞、ハロルド・アーレン作曲でつくられ、1943年のミュージカル映画『The Sky’s the Limit』(RKO)に使われた曲だ。そのなかではフレッド・アステアが歌った。
[You Must Have Been a Beautiful Baby]You Must Have Been a Beautiful Baby ジョニー・マーサーが作曲家のハリー・ウォレンと初めて一緒に仕事をし、歌詞を書いた曲で、二人の1938年の作品だ。そして同年のミュージカル映画『Hard to Get』(Warner)に使われ、そこではディック・パウエルが歌った。
[Charade]Charade ヘンリー・マンスィーニの曲でジョニー・マーサーが歌詞をつけた、1963年の同名の映画『Charade』の主題歌である。オードリー・ヘプバーンとケイリィ・グラントが主演し、当時アンディ・ウィリアムズ、ジャック・ジョーンズや、マンスィーニ自身のレコードも出されてこの曲は大きくヒットした。
[Midnight Sun]Midnight Sun ライオネル・ハンプトンの最大傑作と言うべき曲で、1947年の作品だ。クレディット上ではソニー・バークとの共作になっているがその理由は判らない。歌詞は’54年にジョニー・マーサーがつけたものだ。もちろんもとはインストゥルメンタルとして作られ、ハンプトン楽団のデッカのレコードが最初だった。
[Glow Worm, The]The Glow Worm この曲は1902年にドイツのオペレッタ【Lysistrata】にパウル・リンケが書いた曲で、いまや古典と言うべき作品である。そしてヨーロッパではすでにヒットしてお馴染みになっていたものにリラ・ケイリィ・ロビンソンが英詩をつけて’07年のブロードウェイ・ミュージカル【The Girl Behind the Counter】に使われた。