Johnny Burke」カテゴリーアーカイブ

[Polka Dots and Moonbeams]Polka Dots and Moonbeams

これはバークとヴァン・ヒューゼンが、映画や舞台には関係なく書いた曲で、トミー・ドースィ Tommy Dorsey 楽団が、歌はフランク・スィナトラ Frank Sinatra で吹き込んだ1940年のレコードがヒットした。この頃二人はビング・クロズビーとその映画のために書いていて、非常に成功していたので、なんと〝Gold Dust Twins 金粉の双子〞という俗称をもらっていた。それがこの曲と前年の[Imagination]のみ、クロズビーとも映画とも関係なく、トミー・ドースィ楽団のために書いたものだった。

[Like Someone in Love]Like Someone in Love

ランドルフ・スコット Randolph Scott、ジプスィ・ロウズ・リー Gypsy Rose Lee 主演の1944年の映画『Belle of the Yukon ユーコンの美女』に挿入された曲で、ヴァン・ヒューゼンとバークのコンビが作っている。映画ではダイナ・ショア Dinah Shore がこの曲と[Sleighride in July 7月の橇滑り]とを歌い、後者の方がヒットしたが、同時期にビング・クロズビィもこの二曲をレコードにしていて、それはチャートでは15位まで昇っている。

[Misty]Misty

ジャズ・ピアニストのエロール・ガーナーが’54年に作ってレコードにした曲で、翌年ジョニー・バークが詩をつけてできあがった。ガーナーのレコードは Contrasts というタイトルの盤で、Em Arcy から’54年に出されている。当時彼のマネジャーをやっていたマーサ・グレイザー Martha Glaser が録音した曲の編集をしていて、ガーナーのロマンティックなバラードを綴る面とハードにスウィンギィにドライヴする面と二つが対照的で、それでこのアルバムに「コントラスト Contrasts」というタイトルをつけた。

[But Beautiful]But Beautiful

これは’48年のボブ・ホウプ Bob Hope とドロスィ・ラムア Dorothy Lamour 主演の映画『Road to Rio』に挿入され、なかでビング・クロズビーが歌った曲で、映画の邦題は『南米珍道中』となっていた。この『Road to…』というロードものが当時はやり、Road to スィンガポール、ザンズィバル、モロッコ、ユートピアとつづいて五作目がこの『リオへの道』で、このあともバリ、ホンコンとつづいたが、『リオへの道』が一番よく当たって、’48年の観客動員数のトップにランクされている。がこの曲[But Beautiful]のほうはアカデミー主題歌賞の候補にもノミネートされていない。