[That Old Black Magic]That Old Black Magic ジョニー・マーサー、ハロルド・アーレンの二人がつくった曲で、’42年の映画『Star Spangled Rhythm』(Paramount)に挿入使用された。それにはボブ・ホウプ、ビング・クロズビィ、ディック・パウエルらが出演し、この曲はジョニー・ジョンソンが歌い、またヴェラ・ゾリナが合わせて踊った。
[I Gotta Right to Sing the Blues]I Gotta Right to Sing the Blues テッド・ケーラー作詞、ハロルド・アーレン作曲の’32年の曲で、レヴュー【Earl Carroll Vanities】の’32年版に挿入使用された。このレヴューにはミルトン・バール Milton Berle やヘレン・ブロウデリック Helen Broderic らが出演したが、この曲を歌ったのはリリアン・シェイド Lillian Shade だった。
[Sleepin’ Bee, A]A Sleepin’ Bee 作家のトルーマン・カポーティが自作を脚色化し、作曲をハロルド・アーレンが、作詞を両者が担当したミュージカル【House of Flowers】のなかに使われた曲で、’54年の作品である。
[Out of This World]Out of This World マーサー作詞、アーレン作曲で’45年のミュージカル映画『Out of This World』(Paramount)に挿入使用された曲だ。これは電報配達夫が流行歌手になるというコメディで、その歌はビング・クロズビィがすべて吹き替えた。
[Stormy Weather]Stormy Weather ケーラーとアーレンが’33年の【Cotton Club Parade】に書いた曲で、エセル・ウォーターズが歌った。アーレンはこれを最初キャブ・キャロウェイの歌として書いたが、ケーラーが書いた詞はキャロウェイ向きではなく、結局ウォーターズの曲となった。
[Over the Rainbow]Over the Rainbow ハーバーグとアーレンがミュージカル映画『The Wizard of Oz オズの魔法使い』(MGM, ’39)に書いた曲で、なかではジュディ・ガーランドが歌った。
[It’s Only a Paper Moon]It’s Only a Paper Moon ハロルド・アーレンが曲を書き、ハーバーグがビリー・ロウズと一緒に詩を書いたもので、最初は’32年の【The Great Magoo】という芝居に挿入使用された。
[Ill Wind]Ill Wind ケーラーとアーレンのコンビが’34年のコットン・クラブのショウに書いた曲で、そのなかではアデレイド・ホールが歌った。元もと[Stormy Weather]の続編のように意図され、同じぐらいのヒットを当てこんでいたのだが、それほどのヒットにはならなかった。
[I’ve Got the World on a String]I’ve Got the World on a String ケーラーとアーレンのコンビが’32年にコットン・クラブのショウ【Cotton Club Parade】に書いた曲で、そのなかではエイダ・ウォード Aida Ward が歌った。
[Between the Devil and the Deep Blue Sea]Between the Devil and the Deep Blue Sea テッド・ケーラーとハロルド・アーレンのコンビが’31年のコットン・クラブのショウ【Rhythmania】に書いた曲で、そのなかでブルース歌手エイダ・ウォード Aida Ward が歌った。