[How Long Has This Been Going On?]How Long Has This Been Going On? この曲はガーシュウィン兄弟作で、最初は’27年のミュージカル【Funny Face】に挿入された。しかしこのミュージカルは最初は【Smarty うぬぼれ屋】という題でフィラデルフィアで上演され、ウィルミントンの木、金曜日の興行では客は200人足らずだったとアイラは回顧している。
[I’ve Got a Crush on You]I’ve Got a Crush on You ’28年のガーシュウィン兄弟によるミュージカル【Treasure Girl】に挿入されたもので、楽譜には〝Gaily 楽しく〞という但し書きが入っていて、最初の曲名は[Crush on You]というものだった。しかしこの曲は二年後の同兄弟のミュージカル【Strike up the Band】に挿入し直され、ここでタイトルが[I’ve Got a Crush on You]に変えられた。
[But Not for Me]But Not for Me ガーシュウィン兄弟の’30年10月のミュージカル【Girl Crazy】のなかの曲で、今ではもうスタンダード曲としてあまりにも有名だ。兄のアイラの著書にはオリジナル・スコアに書き込まれていた「悲観的に、やや遅く」というジョージの指示が記されている。ジンジャー・ロジャーズ扮する女性郵便局長モリィ・グレイによって、第二幕、恋人どうしのよくある喧嘩のあとに歌われた。
[They Can’t Take That Away from Me]They Can’t Take That Away from Me これはジョージとアイラのガーシュウィン兄弟が’37年のミュージカル映画『Shall We Dance』(RKO)に書いた曲である。そのなかではマンハッタン行きのフェリーの上でフレッド アステアがジンジャー ロジャーズに向けてこの曲を歌った。
[Oh, Lady, Be Good]Oh, Lady, Be Good これは’24年末のミュージカル【Lady, Be Good】にガーシュウィン兄弟が書いた曲で、その曲名はレコードなどでは Oh がとれていることもあるが正確には Oh, Lady, Be Good と題されていた。
[Let’s Call the Whole Thing Off]Let’s Call the Whole Thing Off これはガーシュウィン兄弟の作品で、1937年のミュージカル映画『Shall We Dance 』(RKO)に使われた曲である。そのなかではフレッド・アステアとジンジャー・ロジャーズがこれを歌い、またあわせてローラースケイトで踊った。
[I Was Doing All Right]I Was Doing All Right この曲はジョージ・ガーシュウィンの遺作となった五曲のうちの一つで、兄のアイラ・ガーシュウィンが作詞して、1938年のミュージカル映画『Goldwyn Follies』(United Artists)に使われた。そのなかではエラ・ロウガン Ella Logan がこれを歌った。
[Bess You Is My Woman]Bess You Is My Woman ガーシュウィン兄弟とデュボウス・ヘイワードが1935年につくった不滅のフォーク・オペラ【Porgy and Bess】に使われた曲である。合計三幕の舞台のなかの第二幕の最初の場面で、ポーギィとベスが歌う愛のデュエット曲で、そこではトッド・ダンカンとアン・ブラウンが歌った。
[Isn’t It a Pity]Isn’t It a Pity アイラとジョージのガーシュウィン兄弟による1932年の作で、翌’33年1月のミュージカル【Pardon My English】に使われた曲だ。そのなかではバーバラ・ニューベリー Barbara Newberry とカール・ランドール Carl Randall が歌った。
[Soon]Soon ガーシュウィン兄弟が1930年に書いたミュージカル【Strike Up the Band】に入れられた曲である。このミュージカルは最初は’27年に上演されたが、それは戦争を風刺した脚本が深刻、辛辣すぎたためか、地方で上演されただけでうち切られてしまった。