[What Am I Here For]What Am I Here For デューク・エリントンが1940年代初めに作曲し、歌手のフランキィ・レインが11年後に歌詞をつけた、珍しい取り合わせの曲である。エリントンの曲はだいたい最初はインストゥルメンタルとして作られ、あとから歌詞がつけられるというかたちが多く、これもそういう一曲だった。
[In a Mellow Tone]In a Mellow Tone エリントンが作曲し、ゲイブラーが歌詞をつけて’40年に発表されたスウィング・ナンバーだ。インストゥルメンタルとして有名になり、もっぱらエリントン楽団などのビッグ・バンドの曲として知られるようになった。
[Prelude to a Kiss]Prelude to a Kiss デューク・エリントンの曲のなかでもとくに粋なものとして知られている曲で、アーヴィング・ゴードンとアーヴィング・ミルズの二人との共作になる’38年の作品だ。
[Solitude]Solitude エディ・デランジ作詞、デューク・エリントン作曲の’34年の作品で、例によってアーヴィング・ミルズがクレディットに入っている。’33年にインストゥルメンタルとしてエリントン楽団が吹き込んだのが最初のレコードだが、’34年に歌詞がついてヒットし、ASCAPの年間最優秀曲として2500ドルの賞金をもらっている。
[It Don’t Mean a Thing (If It Ain’t Got That Swing)]It Don’t Mean a Thing (If It Ain’t Got That Swing) エリントンが作曲し彼のエージェントのミルズが作詞した曲で、’32年の作品だ。彼の多くの作品と同様に、この曲も元もとはインストゥルメンタルとしてつくられたが、歌詞がつけられてヒット・ソングとなった。
[I Let a Song Go Out of My Heart]I Let a Song Go Out of My Heart ’38年にエリントンが書き、ミルズ、ニーモ、レドモンドの三人が歌詞をつけたもので、エリントンの曲としては初めてヒット・パレイドに登場し、’39年5月には一位に登った。
[Do Nothin’ Till You Hear from Me]Do Nothin’ Till You Hear from Me もとはデューク・エリントンが、トランペッターのクーティ・ウィリアムズのために書いたインストゥルメンタル[Concerto for Cootie]で、それにボブ・ラッセルが’43年に歌詞をつけてできあがった曲である。
[I’m Just a Lucky So and So]I’m Just a Lucky So and So これはデューク・エリントンのインストゥルメンタル・ナンバーで、マック・デイヴィドが作詞した1945年の曲である。映画、ミュージカルや彼の組曲とも関係なく独立して書かれている。
[I Got It Bad (and That Ain’t Good)]I Got It Bad (and That Ain’t Good) ウェブスター作詞、エリントン作曲の’41年の作品で、ブロードウェイではなく西海岸(L.A.)で上演された黒人ばかりのレヴュー【Jump for Joy】に挿入され、アイヴィ・アンダーソン Ivie Anderson がエリントン楽団の伴奏で歌った。
[Mood Indigo]Mood Indigo エリントンの作曲でアーヴィング・ミルズ、バーニィ・ビガードが作詞した’31年の曲で、もとは’30年にエリントンがつくったインストゥルメンタル[Dreamy Blues]という曲だが、作詞された時点で[Mood Indigo]と改名された。