[If You Could See Me Now]If You Could See Me Now ジャズ・ピアニストで作曲家でもあったタッド・ダメロンが’46年に書いたインストゥルメンタルで、作詞家のカール・スィグマンが言葉をつけた曲だ。もっともクレディットのほうは二人共作ということになっている。
[All Too Soon]All Too Soon エリントンが’40年に作った曲で、特別ヒットしたわけではない。例によって最初はインストゥルメンタルとして書かれ、トロンボウンのローレンス・ブラウン Lawrence Brown とテナーサクスのベン・ウェブスター Ben Webster のソロを念頭に置いてエリントンはこれを書いた。しかしあまり時をおかずカール・スィグマンが歌詞をつけて、ミルドレド・ベイリー Mildred Bailey とサラ・ヴォーン Sarah Vaughan 歌のものが出ている。
[Crazy She Calls Me]Crazy She Calls Me これはカール・スィグマンとボブ・ラッセルが’49年に書いた曲で、同年にビリー・ホリデイがデッカ Decca に吹き込んでいるので、多分彼女が最初にこれを取上げた歌手なのだろう。デッカの二枚組《The Billie Holiday Story》に入っている。だからなんといってもビリー・ホリデイの曲として、私には強い印象があるが、ナット・キング・コールも歌っているし、また’80年代に入ってからはリンダ・ロンシュタットの歌で若い人にも知られるようになった。
[Manhã de Carnaval (La Chanson D’Orphée)]Manhã de Carnaval (La Chanson D’Orphée) この曲は先頃亡くなったブラジルのギタリスト、ルイス・ボンファの作品で、1957年の仏葡合作の映画『黒いオルフェ Orfeu Negro』に使われたものだ。