[Do Nothin’ Till You Hear from Me]Do Nothin’ Till You Hear from Me もとはデューク・エリントンが、トランペッターのクーティ・ウィリアムズのために書いたインストゥルメンタル[Concerto for Cootie]で、それにボブ・ラッセルが’43年に歌詞をつけてできあがった曲である。
[Brazil]Brazil これはサンバの名曲中の名曲で、ブラジルの作曲家アリ・バローゾの’39年の作品である。ブラジル語の原題は[Aquarela do Brasil (ブラジルの水彩画)]という名だったが、今は[Brazil]でとおっている。
[Don’t Get Around Much Anymore]Don’t Get Around Much Anymore もとは[Never No Lament]というデューク・エリントンのインストゥルメンタルで、ジョニー・ホッジスのアルトをフィーチャした曲だったが、あとからボブ・ラッセルの歌詞がつけられ題名も変えられた。インストゥルメンタルに歌詞をつけてヒットさせるという例は多いが、エリントンの曲としては[Satin Doll]や[Take the A Train]と較べれば、あまり知られていない部類に入るかもしれない。
[Crazy She Calls Me]Crazy She Calls Me これはカール・スィグマンとボブ・ラッセルが’49年に書いた曲で、同年にビリー・ホリデイがデッカ Decca に吹き込んでいるので、多分彼女が最初にこれを取上げた歌手なのだろう。デッカの二枚組《The Billie Holiday Story》に入っている。だからなんといってもビリー・ホリデイの曲として、私には強い印象があるが、ナット・キング・コールも歌っているし、また’80年代に入ってからはリンダ・ロンシュタットの歌で若い人にも知られるようになった。
[I Didn’t Know about You]I Didn’t Know about You デューク・エリントンのインストゥルメンタルから歌詞がついてスタンダード化した曲の一つだ。最初は1942年にエリントンが書いた[Sentimental Lady]というインストゥルメンタルで、ボブ・ラッセルが歌詞をつけて’44年にエリントン楽団がレコーディングし、そのとき歌ったのはジョウヤ・シェリルだった。