[Corcovado (Quiet Nights of Quiet Stars)]Corcovado (Quiet Nights of Quiet Stars) アントニオ・カルロス・ジョビンの書いた曲で、ボサノヴァ曲のなかでもとくに有名なものだ。ブラジル語の題名は、リオデジャネイロ市の郊外でコパカバーナ海岸の近くにある、標高710メートルの岩山の名からきている。
[How Insensitive]How Insensitive ヴィニシウス・ジ・モライス作詞、アントニオ・カルロス・ジョビン作曲の’63年の曲で、英詩はいつものようにノーマン・ギンベルがつけている。英詩がつけられたのは’64年のようだ。
[So Danço Samba]So Danço Samba ジョビン、モライスのコンビが作曲し、G・キャラブレーゼが作詞したとあるが、事実上はモライス作詞、ジョビン作曲の’62年のボサノヴァ曲で、英詩はノーマン・ギンベルがつけている。
[No More Blues (Chega de Saudade)]No More Blues (Chega de Saudade) ヴィニシウス・ジ・モライスとアントニオ・カルロス・ジョビンのコンビが’58年に書いた曲で、有名になってきたのはずっとあとだが’63年に同じ二人によって書かれた[Garota de Ipanema イパネマの娘]などよりも五年も前に書かれている。
[Garota De Ipanema (The Girl from Ipanema)]Garota De Ipanema (The Girl from Ipanema) 言わずと知れたジョビンとモライスの曲で、もうボサノヴァの代名詞のようになった歌である。といってもボサノヴァの名曲と言われるもののなかではこの曲は中後期に属していて、[Bahia バイア]、[Brasil]、[Carinhoso カリニョーゾ]、[Copacabana]、[Berimbau]といった今ではもう古典と言えるような曲は勿論、[Desafinado]、[Manhã de Carnaval オルフェの歌]、[So Danço Samba]といったボサノヴァ・ブームで出てきた曲よりも、これは新しい。
[Wave (Vou Te Contar)]Wave (Vou Te Contar) アントニオ・カルロス・ジョビンの書いたボサノヴァ曲で、彼の数かずの有名なボサノヴァ曲のなかでは比較的新しく、アメリカで録音され’67年に発売された。そして大抵はポルトガル語の詩に対して誰かアメリカの作詞家が英語の詩をつけるのが慣例だが、これは彼自身が英語の詩をつけている。
[Dindi]Dindi これはアントニオ・カルロス・ジョビンがボサノヴァ創成期に活躍した歌手スィルヴィア・テリス Sylvia Telles(’35-’66)に捧げた曲で、’65年の作品である。ジンジ Dindi とはその彼女の愛称で、その名はブラジルではスィルヴィーニャとも呼ばれる。
[Desafinado]Desafinado (Off Key/Slightly Out of Tune) アントニオ・カルロス・ジョビンのボサノヴァ曲のなかでも、最も早くわれわれの耳に入ってきたもので、私が初めてこの曲を聴いたのは、ディズィ・ガレスピの率いるオーケストラのものだった。1960年頃だったろうか、まだボサノヴァのレコードがあまり入ってきていないし、日本盤も出されていない頃だから、これは私にはボサノヴァの最初の曲という印象がある。
[One Note Samba]One Note Samba 1961年につくられたアントニオ・カルロス・ジョビンのボサノヴァ曲の代表で、知らない人はいないほど有名になった。彼は小さいときから釣りをしながら、ギターの弾き語りをして遊んでいたが、その仲間の一人がニュートン・メンドンサだった。